独断と偏見と屈折した嗜好による、2008年公開邦画の総決算。
結局2008年、映画館で観賞できたのは40本程度に留まった。
年間50本@映画館、にすら届かないのはもう仕方ないわけで、
今後はそもそも身の丈にあった目標設定が必要なのかもしれない。
観賞本数の少なさが災いしたのか、そもそも外れ年だった為かは定かではないが、
こと映画に関しては2008年は自分にとってまさに消化不良の年だった。
以下順不同で、2008年、大なり小なり心に染みた10本。
【2008年 マフティー・セレクション】
1. 『アフタースクール』
内田けんじ監督作品。
やはりこれかと言われそうだが、やはりこれ。
映画不況の中、気を吐いた一本。
質の高い笑いと切なさとを存分に提供してくれる作品。
映画館での満足度がとても高かったし、もう一度見返したいと思えた。
セル・レンタルともにDVDリリース済み。まだの人は取り敢えず観るべし。
2. 『百万円と苦虫女』
タナダユキ監督作品。
とにかく蒼井優に尽きる。
2008年、一番綺麗だと思った女優+作品。
ラストシーンのシュールさは心に突き刺さる。
タナダユキ作品は他に『俺たちに明日はないッス』を観たが、こちらもそつない仕事ぶり。個人的には今気になる監督の一人。
『百万円と苦虫女』も映像ソースがリリース間近。
解りやすい作品かと思うので、観賞候補にどうぞ。
とにかく蒼井優が本当に美しい。
3. 『ザ・マジックアワー』
やはりこれは挙げておくべきか。
大ヒットした三谷映画で、多くを語る必要もないかと。
丁寧な映画作りには脱帽。
安心して笑いに没頭できる良作。
4. 『ぐるりのこと。』
橋口亮輔監督。
木村多江、リリー・フランキー主演。
様々な困難を乗り越える夫婦愛を正面から描いた硬派で骨太な作品。
重たいので、気軽にもう一度観るという気にもならないのだが、
抑えておくと良いかと。
5. 『おくりびと』
滝田洋二郎監督作品。
本木雅弘主演。
モントリオール国際映画祭グランプリ受賞で、
ご承知置きの通り、かなり話題になった作品。
美しい自然の映像と日本伝統の様式美が堪能できる。
憎らしいほど本木雅弘が二枚目。
6. 『スカイ・クロラ The Sky Crawlers』
押井守監督作品。
派手さもお得意の衒学もなく、これといって盛り上がらなかった押井作品。
ちょうど魚の子と同じ公開時期で完全に陰に隠れた形。
押井信者的には不満が残る向きもあろうが、たまにこういう作品も有りかも。
イノセンスでいうところの映像美とはまた違った形の美しさを堪能できる作品。
アニメーション映画の空の青さに感動できるのもこの作品くらいか。
映画館で観てから幾分時間が経った今、ビデオがリリースされたらもう一度観たいと思っている。
今日歩く道は昨日歩いた道とは違う、ということで。
7. 『イキガミ』
成海璃子、松田翔太、山田孝之出演。
原作は同タイトルの漫画。
オーソドックスな泣かせ映画なのだが、
脚本は悪くなく、役者の演技の質も高い。
お約束だが、「24時間後にあなたは死にます」そう告げられたとき、残された時間で何をするのか、考えながら観てみるのもありかと。
8. 『うた魂♪』
田中誠監督作品。
夏帆主演。
矢口監督の『ハッピーフライト』は期待していた路線とは違ったのだが、
こちらはかなりストレートな高校生青春映画。
ライトな作品だが、毎年一本はこういう作品を観たい。
尾崎豊のお馴染みのメロディに彩られた音楽コメディ。
こうやって聴き返してみると、尾崎豊の曲は良いなと改めて思うわけである。
9. 『トウキョウソナタ』
黒沢清監督作品。
『グーグーだって猫である』も然り、小泉今日子出演作品は結構安定している。
そして、駄目親父をやらせたら香川照之は一級品。
近年の黒沢清節は幾分控え気味の作品。
10. 『天国はまだ遠く』
長澤雅彦監督作品
加藤ローサの美しさに目を見張る。
今までの彼女の出演映画の中でも(大した本数はないが)、おそらく最高のフィルム映り。ファンなら必見。
長澤監督の真骨頂、素晴らしい仕事をしている。
そして徳井の顔の造形の綺麗さも特筆すべき。
お笑いタレントがあのルックスだと、役者も商売あがったりだ。
物語は、都会の生活に疲れ切ったOLが自殺を思い立って田舎の民宿を訪れ・・・といったお約束感満点の切り出し。
しかし、奇をてらうことなく淡々と紡がれる物語は、淡い恋愛映画というより、もっとリアルで硬質な現実を描いていた気がする。
携帯電話も届かない桃源郷なんて今の日本にはそうそうないし、人里離れた山奥にしても、自動車という文明の利器をもってすれば、普通の現代社会の居住エリアなのだ。
【次点】
『青い鳥』
素晴らしき低予算映画。
阿部寛、本郷奏多、伊藤歩、それでも役者の存在感だけで映画は成り立つ。
学校のいじめをテーマにした物語。
重松清原作の映画はどうにも重苦しいわけではあるが、
一見の価値はある。
【2008年の個人的な佳作】
『攻殻機動隊 Ghost in the Shell 2.0』
リメイク作品なので選外としたが、
押井ファン、攻殻機動隊ファンなら是非。
『ひぐらしのなく頃に』
メディアミックスの権化、その映画版。
山里で起こる不可解な殺人事件を巡る物語。
カテゴライズとしては今時の普通のホラーorサスペンス映画なわけだが、何となく次が気になる。
赤い、熱い。
そして何だかむせ返るようなエロスを感じる作品。
【2008年の地雷】
『チームバチスタの栄光』
前評判ばかり高く、というか前振りだけは大袈裟で、
中身はまるで伴わず。
それなりにヒットしている分、タチが悪い。
『リアル鬼ごっこ』
原作の世界観を活かし切れず、どこまでも陳腐な作り。
谷村美月、石田卓也、前途有望な彼らにもっとまともな仕事を与えてやってほしい。
【まとめ】
こうやって一年を振り返ってみて、出会った映画をまとめてみる。
単館系の映画をずらっと並べたほうが、見た目的には本物っぽくて良いのだが、今やこれが限界。
駄目、全然駄目、自分。
それでも寛大な皆様方に、今後のビデオ鑑賞の参考の一つとしてもらえれば幸いである。
さて、2008年は新宿ピカデリーがリニューアルし、都心に馬鹿でかいシネコンが誕生した。こことバルト9を合わせると随分な数の映画をシネコンでやっているわけで、映画の梯子をする側からすれば随分助かっている。
なんだかんだでシネコンは便利。新宿ピカデリーにはかなりお世話になった。
去年の春先に引越をして、新宿・渋谷へのアクセシビリティは格段に向上した。地理的メリットを活かしてベストを尽くしたい2009年・・・。
2009年01月13日
2008年11月24日
11月に咲いたシンビジウム
「墓場まで持っていけんものは、抱え込まんことに決めたのでな」
攻殻機動隊SAC Solid State Society, 荒巻公安九課長
肌寒くなる秋は、一年で最も人をセンチメンタルにさせる時期。
取り留めもなく考えることは、変えられない過去のことだったり、定まらない未来のことだったり。
久しぶりに袖を通した長袖のシャツの胸ポケットから、映画の半券が出てきた。
『ストロベリーショートケイクス』
2006年11月4日、10:30開映、渋谷シネアミューズ。
2年もの間、こんなところに入っていたとは不思議だが、
その間おそらく一度もこのシャツを着なかったというのも奇妙なものだ。
そして出てきたのがよりによってこの映画というのもどことなく皮肉な気がしてならない。
僕は物持ちの良さだけは他人に自慢できる。
もちろんそれは整理が出来ないことの裏返しなのだが。
そういうわけで、まだここで触れていない邦画について一言ずつ記録しておく。
■スカイ・クロラ
押井守監督久々の新作。
割と万人に受け入れられる余地のある、どちらかと言えば分かりやすい内容のアニメーション。
"もう一度、生まれてきたいと思う?"
その問いに対する答えを僕は持ち合わせてはいない。
けれども、「たとえ同じように見えたとしても、昨日歩く道は今日歩く道とは違う。」、そんな言葉を信じて、変わり映えのない日々でも精一杯生きていくのである。
今さら思い返してみても、とても綺麗な映画だった。
押井信者の恨み節は、とりあえず聞こえない振りをしておく。
■ジャージの二人
捻りはないが悪くはない。
暑い夏に観たい避暑映画。
堺雅人は好きな役者。
『ココニイルコト』以来、親しみを持って見ている。
今年は『アフタースクール』での好演が記憶に新しい。
■ネコナデ
子猫萌え。
大杉蓮扮する鬼人事部長が可愛い子猫と出会って人生を踏み外していくという、割にシュールな物語。
誰も萌えには逆らえない。
"かわいい"は正義なのだろう。
コーヒーでも飲みながらのんびり観ると良いだろう。
■闇の子供達
今年最大の地雷の予感がしたが、案の定だった。
「人身売買、生体臓器移植、幼児虐待・・・」というセンセーショナルなテーマの原作に乗っかった商業映画。
原作にないオリジナルなエンディングは、はっきり言って、余計。
パスして正解。
■TOKYO!
ミシェル・ゴンドリーら三人の外国人監督が観た東京を描くオムニバス、三本立て。
けれども、雰囲気はどちらかというとマイナー邦画。
個人的にはいまいち共感できない内容だった。
■グーグーだって猫である
最大の問題点は、それが猫映画ではないという点にある。
流行りの "Around 40"モノという評価には頷ける。
決して悪い映画ではないが、動物モノを期待するなら期待外れ。
小泉今日子、私生活ではいつも騒がしいけれど、
四十にして惑わず、本業でのその存在感は確かである。
■20世紀少年
言わずと知れた三部作の第一部。
この続きをあと二本観なければならないと考えると、気分は沈む。
エンターテイメント作品としてはこれで十分だろうが、原作を読んだ方は敢えて手を出す必要はない。
■おくりびと
外国からの評判が高いのも頷ける、純和風の美しい映画。
観客動員数、うん百万人突破!なんてテレビCMで言ってはいる。
内容は分かりやすいが、実際は万人受けするタイプの映画ではない。
本木雅弘のチェロの演奏シーンが悔しいほど格好良いので、そこも必見。
何はともあれとりあえず、お勧め。
■アキレスと亀
北野武の世間への恨み辛みが凝縮された映画だと思う。
従来の北野作品より分かりやすい内容だが、僕にはイマイチだった。
これなら、ヒットしなかったTakeshi'sの方が余程良い。
■イキガミ
結論から言うと、結構良い映画。
成海璃子、松田翔太、山田孝之、と質の高い演技を見せている。
脚本もまずまず。
「18-24歳の間に一定数の国民が死ぬ。死亡予定者には死の24時間以内に死亡予告書『イキガミ』が届けられる。」
非常にセンセーショナルな設定。
こういう突飛な設定を持つ映画というのは、往々にして失敗しがちなのだが、
この作品は、上記の設定に甘んずることなく物語を紡いでいる。
イキガミが届く人物が映画では3人登場するのだが、その3人の物語がバラエティー豊かで、面白い。
ラストは結論を放り投げた消化不良な形だったが、
続編への布石とすればそれも可か。
■レッドクリフ part1.
なぜ観に行ったのかというと、それは単に僕が三国志好きだから。
ジョン・ウー×三国志、ということで、中身は三国無双かと思ったが、意外に普通な戦闘シーンだった。
長坂橋の張飛仁王立ちもないし、趙雲の阿斗救出シーンも割と現実的な描写。
一方で、倒れた敵兵に複数の兵士が一斉に槍を突き立てるというえげつない戦争描写は、おそらく日本人監督だと撮らないだろうといった感じ。
物語は劉備軍が新野から敗走する場面から話が始まるので、三国志のバックグラウンドがないと、なかなかのめり込みづらかったり、あるいは数の多い登場人物をフォローしきれないかもしれない。
赤壁にスポットが当たっていて、呉と周瑜にフォーカスしている。
ちなみに曹操については、二喬萌えではなく、小喬萌えの設定。
関羽が曹操の客将として過ごしていたエピソード、官渡の戦いでのエピソードも説明していないので、赤壁で曹操軍が敗退した後の流れはどうするのかと心配にもなる。
黄蓋の「苦肉の策」も次作品ではあるはずだが、Part1.では黄蓋は一瞬しか登場しない。
想像していたよりも戦争シーンの時間的ボリュームが少ないので、若干虚をつかれた感じ。全体としては、割とそつない仕上がりになってはいるので、三国志好きなら適宜突っ込みながら観ても良いのでは。
■ICHI
勝がつき、北野がこねし座頭市、座りしままに食うは綾瀬・・・。
ピンポンの曽利文彦が撮る「座頭市」。
台詞は現代風なのだが、ロケも設定はばっちり時代劇。
VFXは想像よりも随分と控え気味で、ピンポンのペコ(窪塚洋介)のように市(綾瀬はるか)が宙を舞うわけではない。どちらかというと正当派の殺陣、古風な戦闘シーン。
そして、やたらと綾瀬のアップが多い確信的アイドル映画。
「同じにおいがする」と思っている人もいるかもしれないが、
あずみシリーズほど無茶苦茶ではないのでご安心を。
盲目の市を「女性」と設定したことで、その悲劇性は倍増する。
とは言え、脚本はベタで、お定まりの恋愛要素が中心にどっかりと腰を据える。
胸の空く痛快チャンバラ劇を期待すると肩すかし。
市の抜刀術をもっと観たかったのだが。
一方で綾瀬はるかが邦画界で着実にポジションを築きつつあることを、再確認させられる作品。
つまらない作品ではないので、選択肢に困ったら観てみるのも悪くない。
■トウキョウソナタ
巷での評判が割と高い。
実際、面白かった。
しかしながら、やはり僕は黒澤清監督の映画が不得手である。
時に炸裂する黒澤節に、唐突に取り残される。
どうも監督の言語感覚に素直に共感できないときがある。
とは言え、『LOFT』や『叫』と比べれば遙かに解りやすい映画である。
観て損はない。
(主人公ファミリーのロケーションは目黒の駒場か。)
・・・さて、先日は矢口史靖監督の『HAPPY FLIGHT』を観賞したのだが、どちらかというとパニックムービー風で意外だった。
年末は例年ほとんど映画館に行けないのだが、今年はもう少しだけ観賞作品を積みたいところ。
そろそろ師走の足音が聞こえるが、今年は本当に忙しかったなと顧みる。
おそらくは何年経って振り返っても、きっと人生の転機だったと位置づけるに違いない。とは言っても今の場所も単なるステップに過ぎない。
夢を見るだけならもちろんタダだが、夢にトライするぐらでもとりあえずはタダだ。
花はいつ咲いたとしても、それが遅すぎるということはないと信じたい。
攻殻機動隊SAC Solid State Society, 荒巻公安九課長
肌寒くなる秋は、一年で最も人をセンチメンタルにさせる時期。
取り留めもなく考えることは、変えられない過去のことだったり、定まらない未来のことだったり。
久しぶりに袖を通した長袖のシャツの胸ポケットから、映画の半券が出てきた。
『ストロベリーショートケイクス』
2006年11月4日、10:30開映、渋谷シネアミューズ。
2年もの間、こんなところに入っていたとは不思議だが、
その間おそらく一度もこのシャツを着なかったというのも奇妙なものだ。
そして出てきたのがよりによってこの映画というのもどことなく皮肉な気がしてならない。
僕は物持ちの良さだけは他人に自慢できる。
もちろんそれは整理が出来ないことの裏返しなのだが。
そういうわけで、まだここで触れていない邦画について一言ずつ記録しておく。
■スカイ・クロラ
押井守監督久々の新作。
割と万人に受け入れられる余地のある、どちらかと言えば分かりやすい内容のアニメーション。
"もう一度、生まれてきたいと思う?"
その問いに対する答えを僕は持ち合わせてはいない。
けれども、「たとえ同じように見えたとしても、昨日歩く道は今日歩く道とは違う。」、そんな言葉を信じて、変わり映えのない日々でも精一杯生きていくのである。
今さら思い返してみても、とても綺麗な映画だった。
押井信者の恨み節は、とりあえず聞こえない振りをしておく。
■ジャージの二人
捻りはないが悪くはない。
暑い夏に観たい避暑映画。
堺雅人は好きな役者。
『ココニイルコト』以来、親しみを持って見ている。
今年は『アフタースクール』での好演が記憶に新しい。
■ネコナデ
子猫萌え。
大杉蓮扮する鬼人事部長が可愛い子猫と出会って人生を踏み外していくという、割にシュールな物語。
誰も萌えには逆らえない。
"かわいい"は正義なのだろう。
コーヒーでも飲みながらのんびり観ると良いだろう。
■闇の子供達
今年最大の地雷の予感がしたが、案の定だった。
「人身売買、生体臓器移植、幼児虐待・・・」というセンセーショナルなテーマの原作に乗っかった商業映画。
原作にないオリジナルなエンディングは、はっきり言って、余計。
パスして正解。
■TOKYO!
ミシェル・ゴンドリーら三人の外国人監督が観た東京を描くオムニバス、三本立て。
けれども、雰囲気はどちらかというとマイナー邦画。
個人的にはいまいち共感できない内容だった。
■グーグーだって猫である
最大の問題点は、それが猫映画ではないという点にある。
流行りの "Around 40"モノという評価には頷ける。
決して悪い映画ではないが、動物モノを期待するなら期待外れ。
小泉今日子、私生活ではいつも騒がしいけれど、
四十にして惑わず、本業でのその存在感は確かである。
■20世紀少年
言わずと知れた三部作の第一部。
この続きをあと二本観なければならないと考えると、気分は沈む。
エンターテイメント作品としてはこれで十分だろうが、原作を読んだ方は敢えて手を出す必要はない。
■おくりびと
外国からの評判が高いのも頷ける、純和風の美しい映画。
観客動員数、うん百万人突破!なんてテレビCMで言ってはいる。
内容は分かりやすいが、実際は万人受けするタイプの映画ではない。
本木雅弘のチェロの演奏シーンが悔しいほど格好良いので、そこも必見。
何はともあれとりあえず、お勧め。
■アキレスと亀
北野武の世間への恨み辛みが凝縮された映画だと思う。
従来の北野作品より分かりやすい内容だが、僕にはイマイチだった。
これなら、ヒットしなかったTakeshi'sの方が余程良い。
■イキガミ
結論から言うと、結構良い映画。
成海璃子、松田翔太、山田孝之、と質の高い演技を見せている。
脚本もまずまず。
「18-24歳の間に一定数の国民が死ぬ。死亡予定者には死の24時間以内に死亡予告書『イキガミ』が届けられる。」
非常にセンセーショナルな設定。
こういう突飛な設定を持つ映画というのは、往々にして失敗しがちなのだが、
この作品は、上記の設定に甘んずることなく物語を紡いでいる。
イキガミが届く人物が映画では3人登場するのだが、その3人の物語がバラエティー豊かで、面白い。
ラストは結論を放り投げた消化不良な形だったが、
続編への布石とすればそれも可か。
■レッドクリフ part1.
なぜ観に行ったのかというと、それは単に僕が三国志好きだから。
ジョン・ウー×三国志、ということで、中身は三国無双かと思ったが、意外に普通な戦闘シーンだった。
長坂橋の張飛仁王立ちもないし、趙雲の阿斗救出シーンも割と現実的な描写。
一方で、倒れた敵兵に複数の兵士が一斉に槍を突き立てるというえげつない戦争描写は、おそらく日本人監督だと撮らないだろうといった感じ。
物語は劉備軍が新野から敗走する場面から話が始まるので、三国志のバックグラウンドがないと、なかなかのめり込みづらかったり、あるいは数の多い登場人物をフォローしきれないかもしれない。
赤壁にスポットが当たっていて、呉と周瑜にフォーカスしている。
ちなみに曹操については、二喬萌えではなく、小喬萌えの設定。
関羽が曹操の客将として過ごしていたエピソード、官渡の戦いでのエピソードも説明していないので、赤壁で曹操軍が敗退した後の流れはどうするのかと心配にもなる。
黄蓋の「苦肉の策」も次作品ではあるはずだが、Part1.では黄蓋は一瞬しか登場しない。
想像していたよりも戦争シーンの時間的ボリュームが少ないので、若干虚をつかれた感じ。全体としては、割とそつない仕上がりになってはいるので、三国志好きなら適宜突っ込みながら観ても良いのでは。
■ICHI
勝がつき、北野がこねし座頭市、座りしままに食うは綾瀬・・・。
ピンポンの曽利文彦が撮る「座頭市」。
台詞は現代風なのだが、ロケも設定はばっちり時代劇。
VFXは想像よりも随分と控え気味で、ピンポンのペコ(窪塚洋介)のように市(綾瀬はるか)が宙を舞うわけではない。どちらかというと正当派の殺陣、古風な戦闘シーン。
そして、やたらと綾瀬のアップが多い確信的アイドル映画。
「同じにおいがする」と思っている人もいるかもしれないが、
あずみシリーズほど無茶苦茶ではないのでご安心を。
盲目の市を「女性」と設定したことで、その悲劇性は倍増する。
とは言え、脚本はベタで、お定まりの恋愛要素が中心にどっかりと腰を据える。
胸の空く痛快チャンバラ劇を期待すると肩すかし。
市の抜刀術をもっと観たかったのだが。
一方で綾瀬はるかが邦画界で着実にポジションを築きつつあることを、再確認させられる作品。
つまらない作品ではないので、選択肢に困ったら観てみるのも悪くない。
■トウキョウソナタ
巷での評判が割と高い。
実際、面白かった。
しかしながら、やはり僕は黒澤清監督の映画が不得手である。
時に炸裂する黒澤節に、唐突に取り残される。
どうも監督の言語感覚に素直に共感できないときがある。
とは言え、『LOFT』や『叫』と比べれば遙かに解りやすい映画である。
観て損はない。
(主人公ファミリーのロケーションは目黒の駒場か。)
・・・さて、先日は矢口史靖監督の『HAPPY FLIGHT』を観賞したのだが、どちらかというとパニックムービー風で意外だった。
年末は例年ほとんど映画館に行けないのだが、今年はもう少しだけ観賞作品を積みたいところ。
そろそろ師走の足音が聞こえるが、今年は本当に忙しかったなと顧みる。
おそらくは何年経って振り返っても、きっと人生の転機だったと位置づけるに違いない。とは言っても今の場所も単なるステップに過ぎない。
夢を見るだけならもちろんタダだが、夢にトライするぐらでもとりあえずはタダだ。
花はいつ咲いたとしても、それが遅すぎるということはないと信じたい。
2008年11月04日
Still love you...
終わりのない夢 終わりのない情熱
これからもずっと 走り続けるさ
どんな過去さえも 君と乗り越えてきた
きっとふたりなら 何もこわくはない
We are going to,
We are going to make a brand-new day
Nights of The Knife - TMN
これからもずっと 走り続けるさ
どんな過去さえも 君と乗り越えてきた
きっとふたりなら 何もこわくはない
We are going to,
We are going to make a brand-new day
Nights of The Knife - TMN
2008年07月28日
限りになく透明に近いブルーと白で水色
髪を短く切った人に向かって、「ジーン・セバーグみたいですね」というつもりが、「セシル・ローズみたいですね」と言い間違う。全くの脈絡のなさは、きっとこの暑さのせいに違いない。
どっちにしても、余程の変人でない限り、今の若い人がジャン・リュック・ゴダールなんて観ているとは思えず、下らない喩えが原因でジェネレーションギャップを産まないように注意すべきなのだ。
ちなみに僕の世代はジーン・セバーグがこの世を去った年に生まれていることになる。
久々の三連休。激暑の中、多くの人が死ぬ思いで行楽に精を出すのを尻目に、僕はオフィスと映画館を往復する涼しい日々だった。
そんな連休中のチョイスは、奇しくも「家族」を主題の一部に据えた映画の三本立てとなった。
・歩いても歩いても
・百万円と苦虫女
・ぐるりのこと。
■歩いても歩いても
『誰も知らない』の是枝裕和監督作品。
主演は阿部寛、夏川結衣。
家族という共同体の面倒臭さ、かといって離れられない不可避性、内と外とを厳格に隔てる一種の残酷さとエゴ、とかそういった諸々を描きつつ、それでもやはり心の寄る辺とならざるをえない家族というシステムの必要悪を実直に描いている。
是枝監督の映画はどちらかというとあまり得意でない僕だが、これに関しては割とすんなり受け入れることが出来た。地味だけれど悪くない。
樹木希林や原田芳雄といった役者の配置がとても上手くいっていると思う。
■百万円と苦虫女
タナダユキ脚本・監督作品。
何はさておき、蒼井優がベストコンディション。
とにかく蒼井優が素敵なので観て損はない。
映画自身も、観客に媚びないとてもシュールな演出が功を奏している。
鈴子が家を出る決意をするシーンでの家族喧嘩の演出なんかとても面白い。
それがラストシーンの伏線の役割を果たすことにもなるのだろうが、ラストも非常に含みがある。
あの切ない終わらせ方は、なかなか男性監督では出来ないのでは。(エンドロールの後に救済シーンがあるのかと淡い期待を抱いたりもした僕はやはり子供なのか。いや男ってやつは永遠のロマンチストなのだろう。)
所々突っ込みどころは満載なのだが、蒼井優が素敵すぎるので全く問題はない。
森山未來は相変わらず安定している。
悠城早矢は結局大成しなかったか・・・。駄目すぎる。
クラムボンの原田郁子が唄う主題歌「やわらかくて きもちいい風」はとても良い曲。
さて、ディティールへの言及はさておき、再三言うが蒼井優が素晴らしい。
むしろ僕らは、そのことについてしっかりと考えるべきだと思う。
デビュー当時は割とぽっちゃりとした印象が強かったが、本当に美しく成長を遂げたもので、今最もスクリーン映えする女優の一人だと思う。
蒼井優を表す色と言えば、無色透明、青、白、青と白で水色、とか・・・。
どうしても薄幸の美少女のイメージが先行するのか、昔は役に恵まれない感じも正直あった。最近では『ニライカナイからの手紙』、『フラガール』とまともな役での主演は全く危うげないし、『クワイエットルームへようこそ』、『虹の女神』など、脇でも絶妙な存在感を放つ。
層の厚い同世代の女優の中でも代わりの利かない確固たる地位を築いている。
彼女の一つのピークが岩井俊二の『花とアリス』だったことは、誰の目にも明らかなのだが、本作での輝きにも目を見張るものがあった。
いくら僕が変人だといっても、そういつだってスクリーンのヒロインに恋をしているわけではない。ただ、この『百万円と苦虫女』における蒼井優の美しさには久しぶりに心の奥の方を掴まれた感じがした。
「僕が二十だったら確実に恋をしていたんだろうが、でも僕はもう三十だから、そんなに簡単に恋はしない。これ以上不幸になりたくない。」とう言い逃れで大丈夫だろうか。
■ぐるりのこと。
橋口亮輔脚本・監督作品。監督6年振りの新作ということで、『ハッシュ』を撮った人だということを僕は全く認識していなかった。
ある夫婦の10年間の結婚生活について、淡々と綴った物語。リリー・フランキー、木村多江主演。
リリーフランキーが法廷画家という設定で、刑事裁判のシーンが要所要所に出てくる。裁判シーンにおいては、この10年程度の間に実際にあった裁判がオマージュされており、時代を象徴する事件が本筋とは別なところで視聴者にアピールしてくる。
視聴者は目の前の映画と、自分の実生活での記憶とを重ね合わせるため、物語が何となく厚みを増し、10年という時間が実に長い時間だったのだという認識を自然と植え付けられる。そう言う意味では、この映画はこの10年の間に日本で暮らしてきた人々にスペシフィックな気がしないでもない。
裁判シーンは結構豪華で、田辺誠一、片岡礼子といった監督の秘蔵っ子や、新井浩文など豪華なメンツが完全な脇役で出演している。
140分を超える作品だし、中身も非常に濃くて、見所は多々ある。その中でも、木村多江が精神を病む描写は圧巻。そういう事件があっても離れないのだ、という見せ方によって、夫婦の絆の強さを実に分かりやすく表現している。
淡々と、ひたすら淡々と流れていく映像のワンシーンワンシーンが実に示唆的で、じっくり腰を据えて観たい大人向けの作品。
・・・さて、今週末はいよいよ『スカイ・クロラ』の公開。
舞台挨拶のチケットは残念ながら取れなかったが、期待をせずにはいられない。最新のキネマ旬報では、『スカイ・クロラ』ともう一つの方とが比べられていて、それなりに興味深い内容。
どっちにしても、余程の変人でない限り、今の若い人がジャン・リュック・ゴダールなんて観ているとは思えず、下らない喩えが原因でジェネレーションギャップを産まないように注意すべきなのだ。
ちなみに僕の世代はジーン・セバーグがこの世を去った年に生まれていることになる。
久々の三連休。激暑の中、多くの人が死ぬ思いで行楽に精を出すのを尻目に、僕はオフィスと映画館を往復する涼しい日々だった。
そんな連休中のチョイスは、奇しくも「家族」を主題の一部に据えた映画の三本立てとなった。
・歩いても歩いても
・百万円と苦虫女
・ぐるりのこと。
■歩いても歩いても
『誰も知らない』の是枝裕和監督作品。
主演は阿部寛、夏川結衣。
家族という共同体の面倒臭さ、かといって離れられない不可避性、内と外とを厳格に隔てる一種の残酷さとエゴ、とかそういった諸々を描きつつ、それでもやはり心の寄る辺とならざるをえない家族というシステムの必要悪を実直に描いている。
是枝監督の映画はどちらかというとあまり得意でない僕だが、これに関しては割とすんなり受け入れることが出来た。地味だけれど悪くない。
樹木希林や原田芳雄といった役者の配置がとても上手くいっていると思う。
■百万円と苦虫女
タナダユキ脚本・監督作品。
何はさておき、蒼井優がベストコンディション。
とにかく蒼井優が素敵なので観て損はない。
映画自身も、観客に媚びないとてもシュールな演出が功を奏している。
鈴子が家を出る決意をするシーンでの家族喧嘩の演出なんかとても面白い。
それがラストシーンの伏線の役割を果たすことにもなるのだろうが、ラストも非常に含みがある。
あの切ない終わらせ方は、なかなか男性監督では出来ないのでは。(エンドロールの後に救済シーンがあるのかと淡い期待を抱いたりもした僕はやはり子供なのか。いや男ってやつは永遠のロマンチストなのだろう。)
所々突っ込みどころは満載なのだが、蒼井優が素敵すぎるので全く問題はない。
森山未來は相変わらず安定している。
悠城早矢は結局大成しなかったか・・・。駄目すぎる。
クラムボンの原田郁子が唄う主題歌「やわらかくて きもちいい風」はとても良い曲。
さて、ディティールへの言及はさておき、再三言うが蒼井優が素晴らしい。
むしろ僕らは、そのことについてしっかりと考えるべきだと思う。
デビュー当時は割とぽっちゃりとした印象が強かったが、本当に美しく成長を遂げたもので、今最もスクリーン映えする女優の一人だと思う。
蒼井優を表す色と言えば、無色透明、青、白、青と白で水色、とか・・・。
どうしても薄幸の美少女のイメージが先行するのか、昔は役に恵まれない感じも正直あった。最近では『ニライカナイからの手紙』、『フラガール』とまともな役での主演は全く危うげないし、『クワイエットルームへようこそ』、『虹の女神』など、脇でも絶妙な存在感を放つ。
層の厚い同世代の女優の中でも代わりの利かない確固たる地位を築いている。
彼女の一つのピークが岩井俊二の『花とアリス』だったことは、誰の目にも明らかなのだが、本作での輝きにも目を見張るものがあった。
いくら僕が変人だといっても、そういつだってスクリーンのヒロインに恋をしているわけではない。ただ、この『百万円と苦虫女』における蒼井優の美しさには久しぶりに心の奥の方を掴まれた感じがした。
「僕が二十だったら確実に恋をしていたんだろうが、でも僕はもう三十だから、そんなに簡単に恋はしない。これ以上不幸になりたくない。」とう言い逃れで大丈夫だろうか。
■ぐるりのこと。
橋口亮輔脚本・監督作品。監督6年振りの新作ということで、『ハッシュ』を撮った人だということを僕は全く認識していなかった。
ある夫婦の10年間の結婚生活について、淡々と綴った物語。リリー・フランキー、木村多江主演。
リリーフランキーが法廷画家という設定で、刑事裁判のシーンが要所要所に出てくる。裁判シーンにおいては、この10年程度の間に実際にあった裁判がオマージュされており、時代を象徴する事件が本筋とは別なところで視聴者にアピールしてくる。
視聴者は目の前の映画と、自分の実生活での記憶とを重ね合わせるため、物語が何となく厚みを増し、10年という時間が実に長い時間だったのだという認識を自然と植え付けられる。そう言う意味では、この映画はこの10年の間に日本で暮らしてきた人々にスペシフィックな気がしないでもない。
裁判シーンは結構豪華で、田辺誠一、片岡礼子といった監督の秘蔵っ子や、新井浩文など豪華なメンツが完全な脇役で出演している。
140分を超える作品だし、中身も非常に濃くて、見所は多々ある。その中でも、木村多江が精神を病む描写は圧巻。そういう事件があっても離れないのだ、という見せ方によって、夫婦の絆の強さを実に分かりやすく表現している。
淡々と、ひたすら淡々と流れていく映像のワンシーンワンシーンが実に示唆的で、じっくり腰を据えて観たい大人向けの作品。
・・・さて、今週末はいよいよ『スカイ・クロラ』の公開。
舞台挨拶のチケットは残念ながら取れなかったが、期待をせずにはいられない。最新のキネマ旬報では、『スカイ・クロラ』ともう一つの方とが比べられていて、それなりに興味深い内容。
2008年07月13日
2501
「士、別れて三日、刮目して相待すべし。」
とは、三國時代の呉の将軍呂蒙の言葉である。
人間の成長について語るときによく引き合いに出される言葉だが、
呂蒙自身は、荊州で蜀の関羽を敗死させた因縁から、蜀好きの多い横山三國志読者からは、いまいち人気がない。
僕自身に及んでは、三日どころか三ヶ月どころか実はもう五ヶ月、と語るに落ちる…。
刮目するまでもなく、大した成長はできていないわけだが…。
「2501。それ、いつか・・・、再会するときの合い言葉にしましょう。」
遠いところへ消えてしまったあの人からの何らかの符号を待つわけでもなく、
僕は相も変わらずビットの海を泳ぎ、バイナリの山を食らい、
デジタル世界を彷徨っている。ネットは広大だから。
以下、最近のアクティビティの振り返り。
■アフタースクール
内田けんじ監督の新作で、今年一番との呼び声も高い。
まだ上映している映画館も多いみたいなので、今の内に観ておくことをお勧めしたい。
映画館で気持ちよく騙されてこよう。
エクセレント!
■マジックアワー
結構面白かった。観客もとてもたくさん入っている。
食わず嫌いをせずに観てみては。
本筋ではないが、綾瀬はるかの切れ味がここのところ良い。
僕の彼女はサイボーグといい、誰がこの展開を予想し得ただろうか…。
■純喫茶磯部
ゆるい単館もので、のんびりと気楽に観たい作品。
宮迫博之、仲里依紗、麻生久美子出演。
最近グラビアタレントみたいな扱いを受けている仲里依紗が、やっぱり露出度高めで好演している。
肩の力の抜けきった演技は非常に好印象。
あの絶妙なぽっちゃり感をぎりぎりのところでコントロールしていければ、
まだまだ上が狙えるはず。
色々な意味で、谷間の世代とは呼ばせないぞ。
麻生久美子はいったいいくつになったのか不明なのだが、
相変わらず映画ではなんでもありな人である。
…久々に訪れたテアトル新宿の化粧室が改装されて広くなっていた。
■攻殻機動隊 Ghost in the Shell 2.0
こちら、オリジナルは1995年。
全てはここから始まったわけである。もちろん、天才士郎正宗の存在抜きには何も語れはしないが。
押井監督の最新作、スカイ・クロラが8月公開だが、それに先立つ、燃料投下。
間に合わせ感が強く、非常に低コストながらも、
ファンを喜ばすには十分な出来である。
(ハマーン・カーン的な人形使いは必見。)
僕の中で、このGISという作品に対する評価は定まっていなかったのだが、今回リメイクされた本作を改めて観て、この作品がいかにエポックメイキングだったかという事実を再認識するに至った。
好き嫌いは別れるとしても、押井監督の才能は否定しようがない。
ただ、彼が語られるときに、ラリー&アンディ・ウォシャウスキーやリュック・ベッソンに影響を与えた人という形容詞が必ず伴う。
結局、世の中では彼は単体で語られるほどメジャーな人ではないということかもしれない。
…それにしても、公開初日30度を越す猛暑の中、並んだ皆様、お疲れ様。
僕は舞台挨拶の回を外したはずなのに、あんなに盛況とは。
やはり皆、押井監督と攻殻機動隊が好きなのだ…。
以下、その他諸々の備忘。
■メタルギアソリッド4 Guns of the Patriots
初代PSの金字塔、メタルギアソリッドから10年、MSXシリーズから数えるなら21年・・・。
ついに本当のシリーズ完結編。
PS3にハードを移した本作、ゲームをトータルで考えるならば、期待したほどではなかった。
果たして前作MGS3を超える出来だったのかと問われると積極的に肯定はできない。MGS2,3,その感動の物語に僕は涙を流したが、今回はそれほどでもなかった。
それでも、
MGS1,2,3と紡いできた物語を、何とか上手く着地させた脚本、
旧作のファンにはたまらない演出の数々、
シリーズのファンならばプレイして損はない。
あと、要注目なのはメタルギア ソリッド 2 バンドデシネ
。
MGS1,2のストーリーをざっくりとおさらいするのには最適。
ジャケット装丁も美しく、コストパフォーマンスも抜群。
■図書館戦争
アニメ、漫画共にほとんど観ない僕だが、
珍しく、フジ木曜深夜noitamina枠を毎週楽しみにしていた。(原作は所謂ライトノベルといわれる類の小説らしいが)
テレビ放映は終了したが、来月にDVDがリリースとのこと。
本を守るために武装して戦う、という突飛な設定が個人的にはツボだった。そして、たまには純愛モノも良いと思ったり。
図書館戦争の笠原とか、プラネテスの田辺とか、意外とそういうタイプのヒロインが好きだったりする。現実世界にいたら間違いなくそりが合わないタイプだが。
というわけで、なんとか更新完了。
2501。
---------
○月×日
本日モ通信ヲ試ミルガ 応答ハ無シ
ワタシハ ドンナニ離レテモ
イツモアナタノ 周回軌道上
"voyager" BUMP OF CHICKEN
とは、三國時代の呉の将軍呂蒙の言葉である。
人間の成長について語るときによく引き合いに出される言葉だが、
呂蒙自身は、荊州で蜀の関羽を敗死させた因縁から、蜀好きの多い横山三國志読者からは、いまいち人気がない。
僕自身に及んでは、三日どころか三ヶ月どころか実はもう五ヶ月、と語るに落ちる…。
刮目するまでもなく、大した成長はできていないわけだが…。
「2501。それ、いつか・・・、再会するときの合い言葉にしましょう。」
遠いところへ消えてしまったあの人からの何らかの符号を待つわけでもなく、
僕は相も変わらずビットの海を泳ぎ、バイナリの山を食らい、
デジタル世界を彷徨っている。ネットは広大だから。
以下、最近のアクティビティの振り返り。
■アフタースクール
内田けんじ監督の新作で、今年一番との呼び声も高い。
まだ上映している映画館も多いみたいなので、今の内に観ておくことをお勧めしたい。
映画館で気持ちよく騙されてこよう。
エクセレント!
■マジックアワー
結構面白かった。観客もとてもたくさん入っている。
食わず嫌いをせずに観てみては。
本筋ではないが、綾瀬はるかの切れ味がここのところ良い。
僕の彼女はサイボーグといい、誰がこの展開を予想し得ただろうか…。
■純喫茶磯部
ゆるい単館もので、のんびりと気楽に観たい作品。
宮迫博之、仲里依紗、麻生久美子出演。
最近グラビアタレントみたいな扱いを受けている仲里依紗が、やっぱり露出度高めで好演している。
肩の力の抜けきった演技は非常に好印象。
あの絶妙なぽっちゃり感をぎりぎりのところでコントロールしていければ、
まだまだ上が狙えるはず。
色々な意味で、谷間の世代とは呼ばせないぞ。
麻生久美子はいったいいくつになったのか不明なのだが、
相変わらず映画ではなんでもありな人である。
…久々に訪れたテアトル新宿の化粧室が改装されて広くなっていた。
■攻殻機動隊 Ghost in the Shell 2.0
こちら、オリジナルは1995年。
全てはここから始まったわけである。もちろん、天才士郎正宗の存在抜きには何も語れはしないが。
押井監督の最新作、スカイ・クロラが8月公開だが、それに先立つ、燃料投下。
間に合わせ感が強く、非常に低コストながらも、
ファンを喜ばすには十分な出来である。
(ハマーン・カーン的な人形使いは必見。)
僕の中で、このGISという作品に対する評価は定まっていなかったのだが、今回リメイクされた本作を改めて観て、この作品がいかにエポックメイキングだったかという事実を再認識するに至った。
好き嫌いは別れるとしても、押井監督の才能は否定しようがない。
ただ、彼が語られるときに、ラリー&アンディ・ウォシャウスキーやリュック・ベッソンに影響を与えた人という形容詞が必ず伴う。
結局、世の中では彼は単体で語られるほどメジャーな人ではないということかもしれない。
…それにしても、公開初日30度を越す猛暑の中、並んだ皆様、お疲れ様。
僕は舞台挨拶の回を外したはずなのに、あんなに盛況とは。
やはり皆、押井監督と攻殻機動隊が好きなのだ…。
以下、その他諸々の備忘。
■メタルギアソリッド4 Guns of the Patriots
初代PSの金字塔、メタルギアソリッドから10年、MSXシリーズから数えるなら21年・・・。
ついに本当のシリーズ完結編。
PS3にハードを移した本作、ゲームをトータルで考えるならば、期待したほどではなかった。
果たして前作MGS3を超える出来だったのかと問われると積極的に肯定はできない。MGS2,3,その感動の物語に僕は涙を流したが、今回はそれほどでもなかった。
それでも、
MGS1,2,3と紡いできた物語を、何とか上手く着地させた脚本、
旧作のファンにはたまらない演出の数々、
シリーズのファンならばプレイして損はない。
あと、要注目なのはメタルギア ソリッド 2 バンドデシネ
MGS1,2のストーリーをざっくりとおさらいするのには最適。
ジャケット装丁も美しく、コストパフォーマンスも抜群。
■図書館戦争
アニメ、漫画共にほとんど観ない僕だが、
珍しく、フジ木曜深夜noitamina枠を毎週楽しみにしていた。(原作は所謂ライトノベルといわれる類の小説らしいが)
テレビ放映は終了したが、来月にDVDがリリースとのこと。
本を守るために武装して戦う、という突飛な設定が個人的にはツボだった。そして、たまには純愛モノも良いと思ったり。
図書館戦争の笠原とか、プラネテスの田辺とか、意外とそういうタイプのヒロインが好きだったりする。現実世界にいたら間違いなくそりが合わないタイプだが。
というわけで、なんとか更新完了。
2501。
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○月×日
本日モ通信ヲ試ミルガ 応答ハ無シ
ワタシハ ドンナニ離レテモ
イツモアナタノ 周回軌道上
"voyager" BUMP OF CHICKEN
