
監督:松浦徹
脚本:坂元裕二
出演:宮崎あおい/鳥肌実/江口洋介/安藤政信/松田龍平/石田ゆり子/小島聖/福田麻由子
本作のキャッチフレーズは、「共感覚デヴァインスリラー」。
共感覚とは・・・
五感のうち、ひとつの感覚に付随して、別の感覚が引き起こされること、
視覚と聴覚、視覚と触覚、嗅覚と聴覚を連動して動かしてしまうことを指している。
たとえば、美味しいチキンを食べる手に「とんがった形」を感じる人。また、鋭く甲高い声を聞くと赤く光るしみを見るなど、さまざまな例が挙げられる。(上映プログラムより)
・・・「共感覚」。
何だかとても面白いシナリオが書けそうな、そんな素材である。
その日、1月15日。
渋谷ユーロスペース移転後のこけら落とし。
記念すべき第一回目の上映は、「ギミー・ヘブン」と「カミュなんて知らない」。
ギミー・ヘブンの初日・舞台挨拶を観るべく、上映の3時間前に劇場入りを決行。
・・・それでもなんと「立ち見」を余儀なくされた。
正直、予想外の展開に驚愕した。
経験上、大概の舞台挨拶は2時間前に並べば余裕だ。
いかに集客要素が重なったとしても、3時間前で席が取れないなんてありえない。
まさに、経験の範囲外の異常事態だった。
・・・さすがはユーロスペース、といったところか。
いや、ギミー・ヘブンへの期待感の表れか・・・。
なんとか立ち見のチケットを確保しつつ、ギミー・ヘブンの出来には全く期待していなかったため、「カミュなんて知らない」の舞台挨拶・上映チケットも押さえる。
ギミー・ヘブンの口直しをする予定で、「カミュなんて知らない」を観ようと考えていたのだが、後になってこの選択が大いに正しかったことを痛感することとなった。
ギミー・ヘブンの舞台挨拶は、会場運営の大失態のせいで、実に短時間で終わってしまった。
(立ち見席を過剰に販売したために、観客を収容できなくなってしまった。)
その混乱のお陰で、実に近い距離で出演者を観られることになったのは奇跡だったのだが・・・。
新ユーロについて。
渋谷のホテル街のど真ん中という非常に立地条件が素敵なところにある。
建物はコンクリートの打ちっ放しで今風の造り。アミューズCQNに似ていて、雰囲気は良い。
ただ、出入り口が事実上一つしかないため、客の出入りが非常に不便である。
イベント向きではない・・・。
それでも旧ユーロからすれば座席数が増えただけましか。
もはやどうだっていいし、忘れてしまいたいくらいなのだが、一応映画の話を。
「ギミー・ヘブン」。
悪いことは言わないので、良識ある皆様は観ない方がよい。
そこには映画なんて呼べる代物はない。
「共感覚」なんてまるで関係ないつまらない物語である。
看板に偽りありだ。
脚本がずたぼろなのは、それはもう考える気力も失せるほどの酷さなのだが、
それ以上に画が酷い。これは酷い。
もうラストの雨のシーンなんて、これは宮崎あおいファンを怒らせるために撮影したとしか思えない。
宮崎さんの出演作品の中で、最も価値のない作品となってしまった。
これはもはや罪である。
監督の女優に対する「愛」というものをまるで感じない。
それにしても、最近の若いシナリオライターはまともなITの知識がないにも関わらず、そういった要素を無理矢理に作品に盛り込もうとする。
そこが往々にして脚本が破綻するきっかけだったりもするのだが。
小手先の道具に頼ろうとする余り、肝心のシナリオ部分が疎かになっている、そんな例をいくらも見せられている様な気がする。
Club ASIAとか近くにあるんで平気といえば平気ですが、百軒店を突っ切るのが近いというのが、なんとも言えずヽ( ゚∀゚)ノ アヒャ